介護福祉士が使う5W1H—報告・連絡・相談を分かりやすく解説

介護スキル

介護の現場で働く皆さんにとって、“報告・連絡・相談(いわゆるホウレンソウ)”は欠かせない業務の一部ですよね。しかし、これをしっかりと実行するのは意外と難しいものです。私自身も、正直に言うと、これが苦手で失敗した経験があります。

今回は、5W1Hのフレームワークを使って、どうすれば適切なホウレンソウができるのかを一緒に考えてみましょう。

ホウレンソウの重要性

報告・連絡・相談を5W1Hで行うことで、現場の混乱を防ぎ、利用者の安全を守ることができます。適切なホウレンソウが職場全体の信頼感を高め、働きやすい環境づくりにもつながります。

なぜ5W1Hが必要なのか

  1. 分かりやすさが向上 → 5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)を使うことで、情報の抜け漏れを防ぎます。具体例:
    • 利用者が転倒した場合:
      • Who: 誰が(利用者Aさん)
      • What: 何が起きた(トイレで転倒)
      • When: いつ(午後3時)
      • Where: どこで(デイサービスのトイレ)
      • Why: なぜ(手すりを使わなかった)
      • How: どのように対応したか(すぐに看護師を呼び、記録した)
    • 誤解を防ぐ → 曖昧な表現を避け、具体的に伝えることができます。
  2. 責任の所在が明確になる → チーム全体が適切に情報を共有し、次のアクションに移れるため、トラブルを未然に防げます。

ホウレンソウが機能しない場合のリスク

5W1Hを意識しない報告では、以下のような問題が起きる可能性があります。

  1. 情報不足が招くミス 例: “利用者が具合悪そうです”という報告だけでは、適切な対応が取れない。
    • 解決策: “利用者Bさんが午後2時ごろから顔色が悪く、食事を残した”といった具体的な5W1Hで報告する。
  2. 信頼の低下 曖昧なホウレンソウが続くと、職場全体のコミュニケーションに亀裂が生じます。
  3. 対応の遅れ 正確な情報が伝わらない場合、次のステップに進むのが遅れ、利用者に不利益が生じます。

成功した事例

例えば、夜勤中に利用者が夜間トイレに行く回数が増えたとき、5W1Hで詳細に報告したスタッフがいました。

  • Who: 利用者Cさん
  • What: 夜間に5回トイレに行った
  • When: 午前1時から5時の間
  • Where: 居室隣のトイレ
  • Why: 水分摂取量が多かった可能性
  • How: 一度医師に相談を進言

この報告のおかげで、脱水症状の防止策を早急に実施でき、利用者の健康を守ることができました。

実践の一歩

5W1Hを活用したホウレンソウは、介護現場でのコミュニケーションを劇的に改善するツールです。慣れるまでは難しいかもしれませんが、一歩ずつ練習していけば必ずスキルが身につきます。

私自身も最初はうまくできず、上司や同僚に迷惑をかけてしまいましたが、少しずつコツを掴んで改善してきました。

このブログが、皆さんの日々の業務に少しでも役立つことを願っています。


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!あなたの感想や、実際に5W1Hを使ってみた経験をぜひコメントで教えてくださいね。

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